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Part2をしっかり解けるようにしたいな…だけど、リスニングはあまり得意じゃないし。解き方のコツを教えてください。
こんなお悩みを解決します。
今回は、TOEIC Part2を解くときのコツ・ポイントを解説します。
僕自身、リスニングは大の苦手でしたが、正しく対策して解き方をマスターすれば、495点中480点を取れました。
TOEICの結果が届きました。目標の900点には到達できませんでしたが、無事3ヶ月で800点を超えれたので良かったです。ただ、これは自分にとってのスタートライン。より高みを目指して精進したいと思います。
— ささみ@大学生×英語ブログ (@Sasami1234765) June 8, 2021
て、カッコつけてみましたが、ちょーーー嬉しい😆1人でガッツポーズしちゃいました😂#TOEIC pic.twitter.com/ehT6yIyFIU
そんな僕が勉強していてわかったPart2に最適な問題の解き方を教えます。
この記事を読めば、Part2に対する苦手意識はなくなりますよ。では、本題へいきましょう。
TOEIC Part2の問題形式・傾向・特徴は?

まずは、Part2の概要を見ていきましょう。
Part2は応答問題という形式のリスニング問題で、英語の短い文章(設問)が読まれて、それにもっとも適している選択肢の返答を選ぶというもの。
設問はもちろんのこと、選択肢(A)〜(C)も全て音声で読まれるため、問題用紙には問題番号しか書かれていません。問題数は全部で25問です。
近年、Part2は難化傾向にあり、その対策法に注目が集まっています。
では、そんなPart2の特徴はどういったものなんでしょうか。
Part2の問題の特徴
その①:問題にパターンがある
その②:選択肢にパターンがある
その③:頻出フレーズがある
以上のような特徴があります。これらの特徴は後ほど詳しく説明するので、今はこんな特徴があるのかと認識してもらえればと思います。
次からは、Part2を解くときの思考プロセスについて解説します。

パート別に解き方のプロセスを持っていれば、設問ひとつひとつに対して自動的に対応できるようになりますよ。
TOEIC Part2の思考プロセス【結論:3STEPで考えましょう】

結論から言うと、Part2を解くときの思考プロセスはこちらです。
Part2の思考プロセス3STEP
①問題を聞く(パターン分け)
②選択肢を聞く(パターン分け)
③最も自然な返答を選ぶ
大まかな思考回路はこんな感じです。3STEPしかない分、どこでも気を抜けないので集中力を切らさないようにしましょう。
前述したように、問題にはパターンがあるので、それを分類することが第1ステップでの目的。

設問のパターン分けについては後で詳しく説明します。
そして、第2ステップでは選択肢の方のパターン分けをしましょう。
こちらのパターン分けも次の項目で解説するので、お楽しみに。
そして、最後第3ステップでは、3つの選択肢のうちどれが最も自然な返答になるかを選んでマークシートを塗ります。
以上が、Part2を解くときの思考プロセスです。
TOEIC Part2を解き方の3つのコツ・ポイントを解説

ここからはPart2を解くときのコツを解説していきます。
Part2を解くときの3つのコツ
その①:問題のパターンを熟知
その②:選択肢のパターンを熟知
その③:頻出のフレーズを暗記
前述したPart2の特徴や思考プロセスでの疑問も解消していくので、ぜひ最後までご覧ください。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
その①:問題のパターンを熟知
まずは、問題と選択肢のパターンを覚えてしまうことが大切です。
結論から言うと、問題には5つ、選択肢には3つのパターンが存在します。
これらをしっかり押さえておけば、Part2は本当に解きやすくなるので、ひとつずつ見ていきましょう。
まずは、問題の5つのパターンからです。
Part2の問題の5つのパターン
- 5W1H型疑問文
- 普通の疑問文
- 普通の平叙文
- 否定疑問文
- 付加疑問文
このようなパターン分けをすることができます。
1. 5W1H型疑問文
「5W1H」とは「What・Where・When・Who・Why・How」の6つの疑問詞のことで、これらが文頭についている疑問文の設問がPart2ではよく出題されます。
例えば、こんな感じ。
Who comes here?
- (A) I’m not hungry now.
- (B) Mr.Sato does.
- (C) it was so useful.
このように文頭で「Who」とあることを確認すれば、「人」に言及している(B)が答えだとすぐにわかりますよね。
ただ、このような問題でも「人」に言及していない選択肢が答えになる場合があります。詳しくは次の「選択肢のパターン」で解説しているので、お見逃しなく。
また、上記の6つの疑問詞以外にも「Which」や「How long」などのものもたまに出てくるので注意が必要です。
2. 普通の疑問文
次によく出てくるのは、疑問詞のない普通の疑問文の設問です。
be動詞やDo/Does、助動詞から始まる普通の疑問文には基本的に「Yes/No」で答えればいいと覚えておいてください。
Will you come to Tom’s party tomorrow?
- (A)Tom is not working now.
- (B)No, I have to go on a business trip tonight.
- (C)It’s very delicious.
このように、「〜しますか」という文章に「Yes/No」で答えている(B)が正解になります。
ただ、先ほど同様にこのパターンの問題でも「Yes/No」から始まらない選択肢が答えになるときもあるので、ご注意を。

設問だけでなく、選択肢のパターンも把握しないとPart2は攻略できません。
3. 普通の平叙文
Part2では質問・疑問文に返答するという形で選択肢が3つ読まれますが、中には疑問文になっていない設問もあります。
今回の平叙文というのはこんな感じです。
I went to the stadium to watch a football game yesterday.
- (A)Oh, nice! Was it exciting?
- (B)We don’t have time.
- (C)At the back of the hall.
このような設問に対しては、特に決まった答えの形は存在しません。今回の(A)のように疑問文が正解になるときもあれば、選択肢も平叙文というパターンもあります。
基本的には設問に対して3つの反応があるので、それに当てはまるものが答えになります。
- 共感「いいね!」
- 反対「ダメだよ」
- 深掘りの質問「なんで?」
設問に肯定的か否定的か、また、設問に対してより深いことを聞くために質問しているかをチェックポイントにしておきましょう。
4. 否定疑問文
否定疑問文とは「Don’t you 〜?」や「Isn’t it 〜?」のような形の文章で、リスニングの際には注意が必要です。
Haven’t you finished your report yet?
- (A)You should meet your boss sometime today.
- (B)No, I was so busy today.
- (C)I’m older than you.
否定疑問文はYesとNoがややこしいですよね。
実際、ネイティブでもついつい間違えるところなので、ポイントだけ押さえておきましょう。
意識すべきはYes・Noの後に続く文章です。Yes・Noは無視して、その後に続く「意味が含まれている文章」を注意深く聞きましょう。
5. 付加疑問文
付加疑問文問題とは、「〜, isn’t it?」のように、文章のお尻にちょこっと変なのがくっついてる文章です。
You went to the museum, didn’t you?
- (A)Yes, I can.
- (B)No, I visited my friend’s house.
- (C)Are you sure?
付加疑問文と聞くと否定疑問文同様に難しそうですが、「〜ですよね?」と言ってるだけの文章です。
なので、答えを選ぶときは平叙文の部分をしっかり聞き取れれば大丈夫なので、安心してください。
以上が5つの問題パターンです。ただ、これを暗記する必要はなく、この記事を読んで全体像が見えていればOK。
あとは模試をときながら、「あ、このパターンだな」と実践で慣れていくことが大切です。
その②:選択肢のパターンを熟知
次に、正解になる選択肢のパターンを紹介します。これら4つが正解になる返答のパターンなので確認しておきましょう。
- 直接返答
- 間接返答
- 質問返答
- 否定返答
ひとつずつ詳しく見ていきます。
①直接返答
結論から言うと、この「直接返答」が一番簡単な答えのパターンです。
例はたくさんありますが、「Do you 〜?」という設問に対して「Yes/No」で答える場合や、5W1Hの質問に対してそのまま返答している選択肢に当たります。
直接返答の主な例
- Who are you? – I’m Tom.
- Do you like coffee? – Yes, I do!
- What are you going to do tomorrow? – I’m going to go to the library.
このパターンだけなら、正直Part2は超簡単です。しかし、残念ながらそういうわけにはいきません。
次から、少しずつTOEIC特有の難しさが出てきます。
②間接返答
こちらは先ほどとは違い、間接的に返答している選択肢になります。
まずはどんな感じか、例をご覧ください。
間接返答の主な例
- Do you know how to use this machine? – There’s directions in the stockroom.
- Could you point me in the direction of the music hall? – I’m sorry, I’m visiting out of town.
- Can you make a cake? – I’ve written some recipe books.
1つ目では、「使い方を知ってるー?」と聞かれているのに、「知ってるor 知らない」を答えていません。そっけなく、「倉庫に説明書あるで」と答えているんです。
2つ目では、「道を教えてください」と聞かれてことに対して「よそから来ました」ということで、教えることはできないことを伝えています。

ただ、この場合は「I’m sorry」があるため、直接返答の要素もありますね。
3つ目では、「ケーキが作れますか」という質問に対して、Yes/Noの直接返答をしていません。「料理の本を数冊書いたことがある」という発言から「作れるよ」ということを暗に示しています。
以上のように、間接返答は少し冷たい感じがしますよね。でも、改めて考えると、こういう返事をいつも日常生活でよくしていると思います。
このように間接返答が出てきた場合は「行間を読む」能力が必要です。
英語を聞き取るリスニング力だけでなく、正しく頭を使って思考する力も要求されるので、高得点を狙う人は対策しておきましょう。
模試をいくつか解いていくとこのパターンの選択肢にも慣れてきます。

復習でディクテーションをすればリスニング力も身につくので、ちゃんと勉強していけば必ず解けるようになりますよ。
③質問返答
3つ目は質問返答。つまり、設問に対して疑問文で返す返答が正解になる場合があります。例を見てみましょう。
質問返答の主な例
- Whose watch is this? – Isn’t this yours?
- Let’s have lunch together! – Do we have time for that?
- When will today’s meeting start? – Didn’t you receive the memo?
このように質問で返答する場合があります。
ただ、安心してください。形が変なだけで、話の流れ的には一番適した返答になっているので、リスニング力さえあれば大丈夫です。
④否定返答
最後は否定返答です。
否定返答の主な例
- Who comes here? – I don’t know.
- When will today’s meeting start? – I’m not certain/sure.
- Which is more popular, A or B? – I can’t tell.
このように、「わからない」とか「知らない」という返答が答えになることがあります。
特に、5W1Hから始まっているにもかかわらず、答えが否定返答というパターンがよくあるので要注意です。
以上で、選択肢のパターンの紹介を終わります。
設問と選択肢のパターンを知っているだけで、Part2は有利に時進めることができるので、しっかり押さえておきましょう。
「模試を解いて実践して、ディクテーションで復習する」というサイクルでPart2の正答率を上げていってくださいね。
その③:頻出のフレーズを暗記
最後のコツは、フレーズ暗記です。
先ほど見た3つの選択肢・返答のパターン。これらを見分けることができるだけで、かなり解きやすくなります。
しかし、もう一歩少し踏み込めばもう最強。
実は、Part2の返答の選択肢は全く同じフレーズが使われていることがよくあるんです。
これは、公式問題集をいくつか解いてもらえればわかるはず。
なので、「よく出てくるフレーズをそのまま暗記しちゃう」というのが、ここでのポイントです。
しかも、TOEICに出てくるフレーズは普通に日常会話で使っても違和感がないものがほとんどなので、英会話上達にも直結します。
TOEICだけでなく、英語も話せるようになりたいという人にとっては一石二鳥なので、ぜひトライしてみてください。
フレーズを暗記するときは、暗記アプリを使って覚えるのが効率的です。
僕が普段から使っている「reminDO」という無料の暗記アプリで、非常に使い勝手が良いので、ぜひ使ってみてください。

以上が、Part2を解く上でのコツ・ポイントでした。
3つ目は対策法でしたが、どれも非常に効果的な勉強法です。ぜひ、みなさんの勉強に取り入れてみてください。
TOEIC Part2対策ができる勉強法は?

ここからは、Part2対策の勉強法を見ていきます。
「解き方の方法がわかったから、勉強しなくてOK」ということにはなりません。
あくまで、ここまでの説明は解き方のテクニックであり、本質的な英語力の話ではないからです
TOEICでは、ちゃんとした英語力がないと解けない問題がほとんどなので、対策は怠らないようにしましょう。
では、Part2対策にはどんな勉強法が良いのでしょうか。
結論から言うと、Part2対策にはディクテーションがオススメ。
Part1対策でも登場したディクテーションが、Part2にも有効なんです。
そんなディクテーション方法については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
>>【スコア爆上げ】TOEIC Part2の対策と勉強法【ディクテーション】
まとめ:Part2の思考プロセスに慣れて、対策すれば高得点が狙えます

今回は、Part2の解き方のコツから対策方法までを解説しました。
難化傾向にあるPart2でスコアの取りこぼしを防ぐには、盤石なリスニング力が不可欠です。小手先のテクニックばかりに頼らず、正しく勉強をして、リスニング力を上げましょう。
こちらの記事では、パート別でやるべき勉強をまとめているので、ぜひご覧ください。
>>【有料級】3ヶ月でTOEIC800点越えが目指せる勉強法をパート別で解説
今回は以上です。