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TOEICのPart2に困っています。難化傾向にもあり、対策する方法がわかりません。できるだけ短い時間でスコアを上げる方法を教えてください。
こんなお悩みを解決します。
TOEIC Part2はリスニングパートの中でも異質な存在で、現在も難化傾向にあるため対策必須のパートとなっています。
ただ、この記事を読めば安心です。
本記事ではPart2の勉強・対策方法をくわしく解説しています。

実際にこの方法でTOEIC885点を取得できたので、効果は間違いなくありますよ。
短期間でTOEICの成果を出したいという人はぜひ最後までご覧ください。
この記事は、英語力の基礎がある人を対象にしています。「中学英語もちょっと不安だ…」という方は、下記の記事をご覧ください。
>>体験者が語る】英語初心者こそスタディサプリTOEICを利用するべき5つの理由
はじめに:TOEIC Part2の概要(問題数・時間)

Part2はリスニングパートの第2問にあたり、問題形式は「応答問題」というものです。
設問を聞いて、それに適した返答を(A)〜(C)から選ぶ問題で、100%リスニング力を試される問題となっています。
問題数は25問で問題1つに対して設問と選択肢が約20秒で読まれるので、時間は計8〜9分という認識をしてください。
そんなPart2の勉強方法には最適な勉強法があるので、それを次に解説します。
結論から言うと、Part2は「Part1」同様にディクテーションが効果抜群な勉強法となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
TOEIC Part2の勉強方法は「ディクテーション」です

Part2の勉強法はPart1と同じく「ディクテーション」が最適です。この方法を知れば、Part2もコスパ良く対策することができます。
では早速、そのディクテーション方法を見ていきましょう。
Part1のディクテーション方法と同じなので、すでにPart1の復習方法をご覧の方はこちらをタップしてください。「Part2の対策に使える参考書は?」のところまでジャンプします。
手順は以下の3STEPです。
- 何も見ずにリスニング
- ディクテーション
- 答え合わせ・解説
ひとつずつ見ていきましょう。
この勉強法は模試を解いた後にやる復習という立ち位置です。まずは「公式問題集」を買って、模試を解いてください。
1. 何も見ずにリスニング
まずは、何も見ずにリスニングをします。模試を解いたときと同じ条件ですね。
そこで自分がどれくらい聞こえているかを確認してください。
この段階では全然聞きとれなくても大丈夫ですから、一度聞いて次のステップに進みましょう。
2. ディクテーション
ここからディクテーションをしていきます。
ディクテーションとは、音声を聞いてそれを文字に書き起こすという勉強法。これをPart2の設問と選択肢の音声に対して行います。
1問ずつ丁寧に、何度も聞いて行ってください。
文章全てを書き終える、もしくは、これ以上聞いてもわからないという状態まで繰り返したら終わりです。
次の段階へ進んでください。
3. 答え合わせ・解説
ディクテーションが終わったら、解答・解説を読んで理解を深めましょう。
スクリプトと自分のものを比べて、どこがどう聞き間違えているか、何が聞き取れていなかったのかを確認します。
そして再度、完璧に聞き取れるようになるまでリスニングをしたら1問分のディクテーションが完了です。
ここまでの作業をしても、2〜5分ぐらいしかかかりません。確実にリスニング力はアップするので、ぜひトライしてみてください。
TOEIC Part2の対策に使える参考書は?

「Part2の対策に必要な参考書は全部で10冊です!」
っていうのはウソで、Part2のためだけに買う必要のある参考書はありません。
他の記事ではたくさん紹介されていますが、僕は正直どうなのかなと疑問に思っています。
結論から言うと、本当に必要なものは「公式問題集」などの模試系問題集だけです。
おすすめの模試系参考書を知りたい方は【厳選】TOEIC対策におすすめの模試ランキング&比較をご覧ください。
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公式問題集をやれって聞くけど、やり方がわからない…
と疑問をお持ちの方がいるかもしれませんが、安心してください。
この記事の解説通りにディクテーションすれば、Part2対策は完了です。また、他の記事のパート別の対策をしていただければ800点は超えられます。
なので、無駄に使えない参考書を買いたくない方はこの記事を読み進めてください。
この後は、Part2をより対策できる方法を解説します。
TOEIC Part2の対策方法【苦手でも攻略できます】

ディクテーションでリスニング力を上げ、金フレでTOEICに出てくる単語を覚えれば、Part2の正答率は7割ぐらいにまで押し上げることができます。
ただ、800点以上が欲しいなら30問中落としてもいいのは2〜3問ほどです。
なので、Part2の正答率をより高めるための方法をここでお話しします。
その方法とは「パターンの熟知」と「フレーズ暗記」です。これだけではよく分からないと思うので、詳しく説明します。
まずは、「パターンの熟知」について解説します。
Part2はパターンの熟知【知ってるだけで得】
結論から言うと、問題パターンは大きく分けて5つあります。
また、正解となる選択肢の返答パターンも3つあり、これらを把握しておくことでPart2の答えに悩むことはほとんどなくなります。
まずは、問題のパターンを紹介します。
その一覧がこちら。
- 5W1H型疑問文
- 普通の疑問文
- 普通の平叙文
- 否定疑問文
- 付加疑問文
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 5W1H型疑問文
「5W1H」とは「What・Where・When・Who・Why・How」の6つの疑問詞のことで、これらが文頭についている疑問文の設問がPart2ではよく出題されます。
例えば、こんな感じ。
Who comes here?
- (A) I’m not hungry now.
- (B) Mr.Sato does.
- (C) it was so useful.
このように文頭で「Who」とあることを確認すれば、「人」に言及している(B)が答えだとすぐにわかりますよね。
ただ、このような問題でも「人」に言及していない選択肢が答えになる場合があります。詳しくは次の「選択肢のパターン」で解説しているので、お見逃しなく。
また、上記の6つの疑問詞以外にも「Which」や「How long」などのものもたまに出てくるので注意が必要です。
2. 普通の疑問文
次によく出てくるのは、疑問詞のない普通の疑問文の設問です。
be動詞やDo/Does、助動詞から始まる普通の疑問文には基本的に「Yes/No」で答えればいいと覚えておいてください。
Will you come to Tom’s party tomorrow?
- (A)Tom is not working now.
- (B)No, I have to go on a business trip tonight.
- (C)It’s very delicious.
このように、「〜しますか」という文章に「Yes/No」で答えている(B)が正解になります。(A)では設問にある「Tom」があるので、惑わされないように気をつけてください。
ただ、先ほど同様にこのパターンの問題でも「Yes/No」から始まらない選択肢が答えになるときもあります。
「設問だけでなく、選択肢のパターンも把握しないとPart2は攻略できません。」
3. 普通の平叙文
Part2では質問・疑問文に返答するという形で選択肢が3つ読まれますが、中には疑問文になっていない設問もあります。
今回の平叙文というのはこんな感じです。
I went to the stadium to watch a football game yesterday.
- (A)Oh, nice! Was it exciting?
- (B)We don’t have time.
- (C)At the back of the hall.
このような設問に対しては、特に決まった答えの形は存在しません。今回の(A)のように疑問文が正解になるときもあれば、選択肢も平叙文というパターンもあります。
基本的には設問に対して3つの反応があるので、それに当てはまるものが答えになります。
- 共感「いいね!」
- 反対「ダメだよ」
- 深掘りの質問「なんで?」
設問に肯定的か否定的か、また、設問に対してより深いことを聞くために質問しているかをチェックポイントにしておきましょう。
4. 否定疑問文
否定疑問文とは「Don’t you 〜?」や「Isn’t it 〜?」のような形の文章で、リスニングの際には注意が必要です。
Haven’t you finished your report yet?
- (A)You should meet your boss sometime today.
- (B)No, I was so busy today.
- (C)I’m older than you.
否定疑問文はYesとNoがややこしいですよね。
実際、ネイティブでもついつい間違えちゃうやつなんです。
なので、ポイントだけ押さえておきましょう。
意識すべきはYes/Noの後に続く文章!YesかNoかを考えると頭がごっちゃになるので、その後に意味がある文章で適切な返答かをかんがえるのがおすすめです。
5. 付加疑問文
付加疑問文問題とは、「〜, isn’t it?」のように、文章のお尻にちょこっと変なのがくっついてる文章です。
You went to the museum, didn’t you?
- (A)Yes, I can.
- (B)No, I visited my friend’s house.
- (C)Are you sure?
付加疑問文と聞くと否定疑問文同様に難しそうですが、「〜ですよね?」と言ってるだけの文章です。
なので、答えを選ぶときは平叙文の部分をしっかり聞き取れれば大丈夫なので、安心してください。
以上が5つの問題パターンです。
ただ、これを暗記する必要はなく、この記事を読んで全体像が見えればOK。
あとは模試をときながら、「あ、このパターンだな」と実践で慣れていくことが大切です。
次に、正解になる選択肢のパターンを紹介します。これら4つが正解になる返答のパターンなので確認しておきましょう。
- 直接返答
- 間接返答
- 質問返答
- 否定返答
ひとつずつ詳しく見ていきます。
①直接返答
この「直接返答」が一番簡単な答えの選択肢となります。
例はたくさんありますが、「Do you 〜?」という設問に対して「Yes/No」で答えていたり、5W1Hの質問に対してそのまま返答している選択肢に当たります。
- Who are you? – I’m Tom.
- Do you like coffee? – Yes, I do!
- What are you going to do tomorrow? – I’m going to go to the library.
このパターンだけだったらPart2は簡単なのですが、残念ながらそういうわけにはいきません。
次から、少しずつTOEIC特有の難しさが出てきます。
②間接返答
こちらは先ほどとは違い、間接的に返答している選択肢になります。
まずはどんな感じか、例をご覧ください。
- Do you know how to use this machine? – There’s directions in the stockroom.
- Could you point me in the direction of the music hall? – I’m sorry, I’m visiting out of town.
- Can you make a cake? – I’ve written some recipe books.
1つ目では、「使い方を知ってるー?」と聞かれているのに、「知ってるor 知らない」を答えていません。そっけなく、「倉庫に説明書あるで」と答えているんです。
2つ目では、「道を教えてください」と聞かれてことに対して「よそから来ました」ということで、教えることはできないことを伝えています。

ただ、この場合は「I’m sorry」があるため、直接返答の要素もありますね。
3つ目では、「ケーキが作れますか」という質問に対して、Yes/Noの直接返答をしていません。「料理の本を数冊書いたことがある」という発言から「作れるよ」ということを暗に示しています。
以上のように、間接返答は少し冷たい感じがしますよね。でも、意外とこういう返事を日常生活ではよくしているなと改めて思いました。
このように間接返答が出てきた場合は「行間を読む」必要があります。英語を聞き取るリスニング力だけでなく、正しく頭を使って思考する力も要求されるので、高得点を狙う人は対策しておきましょう。
模試をいくつか解いていくとこのパターンの選択肢にも慣れてきます。
復習でディクテーションをすればリスニング力も身につくので、ちゃんと勉強していけば必ず解けるようになりますよ。
③質問返答
3つ目は質問返答。つまり、設問に対して疑問文で返す返答が正解になる場合があります。例を見てみましょう。
- Whose watch is this? – Isn’t this yours?
- Let’s have lunch together! – Do we have time for that?
- When will today’s meeting start? – Didn’t you receive the memo?
このように質問で返答する場合もあります。話の流れ的には普通なので、リスニング力さえあれば大丈夫です。
④否定返答
最後は否定返答です。
- Who comes here? – I don’t know.
- When will today’s meeting start? – I’m not certain/sure.
- Which is more popular, A or B? – I can’t tell.
このように、「わからない」とか「知らない」という返答が答えになることがあります。
特に、5W1Hから始まっているにもかかわらず、答えが否定返答というパターンがよくあるので要注意です。
このパターンのフレーズでよく出てくるものをまとめておいたので、スクショして覚えちゃってください。
- I don’t know.
- I’m not sure.
- I’m not certain.
- I can’t tell.
以上で、選択肢のパターンの紹介を終わります。
設問と選択肢のパターンを知っているだけで、Part2は有利に時進めることが可能です。
「模試を解いて実践して、ディクテーションで復習する」というサイクルでPart2の正答率を上げていってくださいね。
Part2はフレーズ暗記【パターンと掛け合わせれば最強】
ここからは、上記のパターンを覚えた上での対策方法になります。
先ほどあげた4つの選択肢のパターン。これらは普通に日常会話でも使えるフレーズです。
なので、僕は自分が使えそうと思ったフレーズを覚えることを推奨しています。
覚えることのメリットは3つ。
- Part2対策になる
- 英語フレーズのストックが増える
- 実践的な英会話力が上がる
この勉強法は、TOEICだけで英語学習を終わらせたくない人向けです。

「I’m not sure.」とかはすぐに言えるようになると、英会話でも役立ちますよね。
英語が話せるようになりたいと考えている人はぜひこの方法を試してみてください。
まとめ:Part2は難化傾向ですが、求められている能力は変わりません

今回は、Part2の勉強法としてディクテーションを紹介しました。
あわせてPart2対策についても詳しく解説したので、この記事を読んだあなたはPart2に関しては怖いものなしです。
あとはどんどん模試を解いて、復習のディクテーションをすれば完璧。
近年、TOEICのPart2が難しくなっていると言われています。前述した「行間を読む」能力が求められるようになったからです。
ただ、安心してください。正しい英語力を身につけていれば、Part2の難化に怖がる必要はありません。
しっかり勉強して、短期間でTOEICを終わらせてしまいましょう。
また、パート別に効率的な勉強法を知りたいならこちらのを【有料級】3ヶ月でTOEIC800点越えが目指せる勉強法をパート別で解説ご覧ください。
というわけで、今回は以上です。