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リスニングパートのPart3が苦手です。リスニング力を効率的に上げて、スコアアップがきたくぃできる勉強法が知りたいです。なんでもするので教えてください。
このようなお悩みを解決します。
今回は、Part3対策の勉強法として「シャドーイング」を紹介します。
実際、この方法でリスニングが大の苦手だった僕もTOEICのリスニングパートだけで480点/495を取ることができました。
かなりハードなシャドーイングのやり方ですが、効果は絶大です。
この記事どおりに学習を進めれば、Part3はもちろん、リスニングパート全体のスコアアップが狙えます。
この記事は、英語力の基礎がある人を対象にしています。「中学英語もちょっと不安だ…」という方は、下記の記事をご覧ください。
>>体験者が語る】英語初心者こそスタディサプリTOEICを利用するべき5つの理由
TOEIC Part3の概要(問題数・時間)

Part3では2〜3人の英語の会話を聞いて、3つの設問に答えるパートです。
1つの問題につき3つの設問があります。設問は問題用紙に記載されていますが、音声でも読まれます。
計13問用意されており、1問あたり会話文と設問がそれぞれ30〜40秒ぐらいで読まれるので約70〜80秒で1問が終わります。
よって、Part3全ての時間は約15分です。
Part3は①会話文で②場面がいろいろあるという特徴があるので、基礎的なリスニング力に加え、Part3に特化しt対策も必要になります。
次に、Part3の最適な勉強法であるシャドーイングの効率のいい進め方を解説するので、お見逃しなく。
TOEIC Part3に最適なシャドーイング方法【結論:これが最強です】

結論からお伝えすると、Part3を効率よく対策するには「シャドーイング」が1番です。
「どこでもシャドーイング、シャドーイングって何なんだよ!」と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
シャドーイングがここまで推奨されているのには理由があります。
- リスニング力が上がる
- 自分の苦手がわかる
- リーディング力も上がる
シャドーイングをすれば、リスニング力が爆上がりします。特に、TOEICはシャドーイング教材としても優秀なので、スコアアップとリスニング力アップの両方が狙えます。
また、シャドーイングをすれば、自分が言えるところと言えないところがはっきりするので、どういった部分が苦手なのかが顕在化します。
ただ英語を聞いて勉強していても、何が聞き取れていないかをあぶり出すのは難しいので、シャドーイングはそういった意味でも効果的。
そして、最後はリスニング力だけでなく、リーディング力も上がるからです。
TOEICの音声を初めて聞いた時に「はやっ!」と感じませんでしたか。僕は正直、最初驚きました。
その原因は、そもそもそれぐらいのスピードでリーディングができていないからなんです。
流れてくる音声のスピードで英文が読めないのに、聞き取れるようになるはずがありません。
なので、シャドーイングをすることでリーディング力も伸ばすことができるんです。
これがシャドーイングをするべき理由ですが、早速僕オリジナルのシャドーイング方法を解説します。
手順は全部で10STEP。
- 何も見ずにリスニング
- スクリプトを見てリスニング
- 精読
- 何も見ずにリスニング
- オーバーラッピング
- 「音」に集中してシャドーイング
- スクリプトを見て0.5〜0.8倍速でリスニング
- ⑦の発見をもとに、オーバーラッピング
- シャドーイング
- 反訳トレーニング
これが1つの文章に対して行うシャドーイングの全体像です。(スクショ推奨!)
「長っ!」と思われた方もいると思いますが、これが結局最短でTOEICを攻略する方法になります。
実際、僕はこのシャドーイングの方法を確立して、それを3ヶ月続けました。その結果がこちら。
TOEICの結果が届きました。目標の900点には到達できませんでしたが、無事3ヶ月で800点を超えれたので良かったです。ただ、これは自分にとってのスタートライン。より高みを目指して精進したいと思います。
— ささみ@大学生×英語ブログ (@Sasami1234765) June 8, 2021
て、カッコつけてみましたが、ちょーーー嬉しい😆1人でガッツポーズしちゃいました😂#TOEIC pic.twitter.com/ehT6yIyFIU
たしかに、この10STEPを真面目に回せば最初は40〜60分ぐらいかかるでしょう。ただ、僕は最終的に20分くらいで回せるようになりました。
しかも、効果は絶大。
次の項目では10STEPそれぞれにステップについてのポイントをまとめました。
ぜひ、これらを常に意識して勉強に取り組んでもらえればと思います。
全ての手順を覚える必要はありません。実際にシャドーイングする際に、この記事を読みながら何度かすることで自然と定着します。
①で意識すべきポイント
ここは、模試で解いた音声をもう一度聞く段階です。まずは何のヒントもなしにリスニングしてみましょう。
ここでいう「ヒント」とはスクリプトだけではなく、問題文や選択肢なども含まれます。何も見ずに聞いてみてください。
一度模試で聞いていても最初からカンペキに聞き取るのは難しいです。

ここで全然聞こえなくても、気にしなくて大丈夫です。成長するための伸びしろだと思いましょう。
②で意識すべきポイント
ここではスクリプトを見て再度、リスニングします。
文章を見ながらであれば、意味を理解できるかどうかを確かめるためです。
実際に話されているスピードで文章を読んだときに理解できるかを確認しましょう。
前述したように、読めない英語は聞こえません。
このスピードに慣れるには、どんどんシャドーイングで力をつける必要があります。
③で意識すべきポイント
ここでは、スクリプトを見て単語・文法をチェックしましょう。解説も読みながら文章に対する理解度を深めてください。
いわゆる「精読」ですね。
この段階ではリスニングのことは忘れて、リーディングの勉強のように進めていきます。
チェックすべき主なポイントは4つ。
- 単語
- 文法
- 文構造
- 解答の根拠
例えば、僕なら知らなかった単語は「オリジナル単語帳」に書き留めたり、わからない文法があれば、おさらいしていました。
>>【3ヶ月で800点取れる】TOEIC用”オリジナル単語帳”がおすすめな理由【写真付きで解説】
ここまでで、「読めば理解できる・訳せる」という段階になれば③は完了です。
④で意識すべきポイント
ここで再度、①のときと同じように何も見ずにリスニングします。
おそらく、最初よりもアイブ聞き取りやすくなっているのではないかと思いますが、意味が理解できない・聞き取れないところは何度も聞いてください。
理解できないとは、リスニングするときの頭がそのスピードについていけないことを意味します。
何度か聞いていると頭が整理されるので、めげずに頑張りましょう。

何度聞いてもわからないときは、スクリプトを確認してもOKです。
⑤で意識すべきポイント
ここでは、「オーバーラッピング」をします。
オーバーラッピングとは、流れてくる音声と同時にスクリプトを見ながら音読するもの。シャドーイングはこのスクリプトなしバージョンです。
ここでのポイントは、頭で意味を理解しながら声に出すことです。
この段階では、発音よりも意味を理解しながらオーバーラッピングできるかを重視してください。

声に出してみると意味理解が追いつかなくなるので、練習が必要です。
最初はできなくても気にしないでください。僕も最初は「③で精読したのになんでやねん」とイライラしていました笑。
何度も繰り返すことでできるようになったので、次の音声ではよりスムーズにできると信じて頑張ってください。
⑥で意識すべきポイント
ここでついに、大トロのシャドーイングをしていきます。
ただ、ここで行うシャドーイングでは意味理解を捨てて、「音」だけに集中してください。
ここで言う「音」とは、発音・リズム・抑揚の3つを指します。
モノマネするような感覚で行います。完璧にする必要はなく、3回程度したら終了です。
⑦で意識すべきポイント
そして、ここでは再度リスニングに戻ります。
スクリプトを見ながらリスニングをするのですが、ここでは音声を0.5〜0.8倍速にして行います。
理由は、自分の頭にある発音と実際の音声との差異を見つけるためです。
「たくさん新しい発見をしよう」という心持ちで、リスニングしてください。
スクリプトを見ながらゆっくり聞いていると、英語特有の音のつながり(リンキング)が発見できるので、その発見箇所は一緒に声を出すとより効果的です。
⑧で意識すべきポイント
ここでは、先ほどの⑦で発見した正しい発音をまねるように通常速度でオーバーラッピングします。
これには回数制限はありません。口に馴染むまで繰り返します。
何度も声に出していると、自分の苦手な文章が出てくることがあります。というか、1問につき1文はあると思っておいた方がいいでしょう。
そういった場所はより重点的に繰り返し練習してください。
音声と同じスピード、正しい発音・イントネーション・抑揚で読めるようになったら終了です。
⑨で意識すべきポイント
そして、ここからメインのシャドーイングになります。
ただ、安心してください。ここまでの準備を丁寧にしてくれた方にとっては、そこまで難しいものではありません。
何も見ずに、音声を聞いてそれをスラスラ言えるようになるまで繰り返します。
イントネーションや⑦・⑧で発見した発音も意識してください。
もちろんシャドーイングは難しいです。ただ、何度も繰り返しやれば必ずできるようになります。
どうしても言えないという文章が出てきたら、前の段階に戻ってオーバーラッピングをしアドしましょう。

特にイギリス英語は発音もイントネーションも独特なので、難しい…。
感覚的にはアメリカ⇨カナダ⇨オーストラリア⇨イギリスの順に難しいです。
最初は、アメリカ・カナダ人の方の英語を完璧にするよう心がけるといいですよ。
なので、はじめはイギリス英語は妥協レベルでOKです。
ただ、イギリス英語を学びたいという方や留学志望の方は積極的に練習してくださいね。
ここまでがシャドーイングの9STEPになります。
最後のステップは上級者向けの内容です。9STEPでも十分に効果があるので、おまけ程度にご覧ください。
⑩で意識すべきポイント
これはみんながみんなやる必要がありません。かなり強度が高いので、すぐに息切れしてやめたくなります。
①〜⑨を15分ほどでできるようになった人だけが行うべきトレーニングです。
反訳とは「日本語から英語を作る」作業のこと。
たくさん英語を読んできた仕上げとして、日本語から英語に瞬間英作文をするトレーニングがこの段階です。
そして、発話するときも実際の音声のようにできるだけ読むことを心がけます。
何度も言うように、強度が高いので必ずやるべきことではありません。
TOEICの英語を、自分の英語にして英会話力をアップさせたいという人はやってみる価値があります。
一方で、TOEICだけにフォーカスしている人にはコスパが悪いので、おすすめしません。
ただ、①〜⑨までは皆さんにやってもらいたい勉強法なので、ぜひこの記事を読み終わったから始めてみてください。
「公式問題集」さえあればできる勉強法です。まだ、手元にまだないという方は最新版のシリーズ7から購入しましょう。
TOEIC Part3の対策に必要な参考書は?【問題集だけでOK】

ここでは、Part3の対策のために必要な参考書はあるのかについて解説します。
結論だけ言うと、Part3のために必要な参考書はありません。
先ほど言ったように、公式問題集などの模試系参考書があればPart3はもちろんのこと、TOEICの対策はほぼできます。(Part5だけは例外)
なので、ここではおすすめの模試系参考書を2つ紹介します。
1つは何度も言っている「公式問題集」です。
公式が出しているものなので、TOEICの勉強をするなら必ず必要です。1冊3,300円と少し値が張りますが、元が十分取れるほどに価値があります。
まずは、最新版のシリーズ7を買って、必要な冊数だけ降順に買っていきましょう。
「え、でも全部買ったら2万円以上するんじゃ…」と思われた方。正解です。公式問題集を全部買うと、総額23,100円します。
これは少し高いですよね。そこでもう1つおすすめの模試系参考書を紹介します。
それが「新形式精選模試」です。
こちらは公式から出ているものではないのですが、クオリティーは非常に高く、コスパ最強の参考書となっています。
公式問題集よりも難しいため、高地トレーニングにも使えるところがポイント。
こちらはリーディングとリスニングが別々で売られており、1冊2,090円です。1冊に5回分の模試がついているので、2回分しかついていない公式問題集に比べてもお得です。
シリーズは現在「3」まで出ています。最新版ほど難しくなっていますが、おすすめは「2」です。
模試で実践トレーニングをして、やり直しの復習で丁寧に復習すれば、たくさんの模試も参考書も必要ありません。
他にも、目標スコア別でおすすめの模試系参考書は変わってきます。詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
TOEIC Part3の対策・解き方のコツ

ここからはPart3を解くときに気をつけるべきポイントを解説していきます。
本当に重要だと思うことだけをぎゅっとまとめているので、参考になりますよ。
リスニングする際のポイントは、「場面を想像する」ことです。
Part3では会話の場面を瞬時に想像する必要があります。
特に、最初の1文目で「どこで・誰が・何をしているか」がわかるヒントが多いため、これを手がかりに場面を想像しましょう。
逆に最初の1文を聞き逃すと話についていけなくなるので、注意が必要です。
会話の場面は本当にたくさんあります。これらの対策方法は、数をこなして経験値を増やすしかありません。
たくさん模試をときながら、馴染みのない状況にもある程度対応できるようにしておきましょう。
そして、解くときのコツは以下の3つ。
その①:時間をかけず先読み
その②:図・表を正しく理解
その③:パラフレーズに注意
詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
>>【先読みが最強です】TOEIC Part3の対策と解き方の3つのコツ
まとめ:Part3はシャドーイングに最適な教材です【対策も完璧】

今回は、TOEIC Part3の勉強法とその解き方のポイントを解説しました。
この記事を読んだ後はぜひ、今回紹介したシャドーイングの方法にトライしてみてください。
僕自身、英語の中でもリスニングは大の苦手でしたが、シャドーイングをコツコツ続けたことで最終的にはリーディングよりも得意になっていました。
効果はやれば必ず実感できると思うので、参考にしてみてください。
また、他にもパート別に勉強法を解説している記事があるので、チェックしないと損ですよ。
>>【有料級】3ヶ月でTOEIC800点越えが目指せる勉強法をパート別で解説
今回は以上です。